
街の中を走る路線バスに、ラッピング広告が施されているのを見る機会が非常に増えてきました。路線バスの大きな車体は常に街ゆく人たちの視界の中にあり、その宣伝効果は抜群です。当初は派手に見えたラッピング広告も見る機会が増えるにしたがって日常の光景となりました。自動車関連業界もその宣伝効果には注目しています。
ラッピング広告が増えてきたのは自動車関連業界がその宣伝効果を高く評価したことのほかに、技術の向上もその背景にあります。路線バスの車体というのは、言うまでもなく窓があり乗降するためのドアがあり、思いのほか複雑な形をしているのです。また車種によって形状が異なったりしています。当初はこの複雑な形に合わせて広告を貼りつけるのが難しく、手間もかかりました。
しかし曲面印刷などの技術の進歩に伴い、バスの車体に合わせたラッピング技術も大幅に向上し、以前よりも手軽に路線バスの車体を使った広告が展開できるようになってきたのです。バス事業自体は車社会の進展でマイカーが増えたことなどにより不採算路線も多くなり、必ずしも順調なところばかりではありません。そうした中で路線バスのラッピング広告はバス会社にとって新たな収入源で、自動車関連業界もその可能性への期待が高まっているのです。今後、社会は高齢化が進み、バスなどの公共交通機関が見直され始めています。
そうしたバスを使った広告も存在感が高まっており、一層の普及が見込まれているのです。
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